今回は、土屋訪問看護ステーションのステーションマネージャー 椎名真希に
「訪問看護に向いている人材」について聞きました。
訪問看護に向いている人って、どんな人ですか?
在宅ならではの、コミュニケーションスキルが高い人と、失敗を恐れない人ですね。
コミュニケーション能力は必須です。
在宅の場合はご家族も関わるので、利用者様だけでなくご家族のケアも必要になってきます。
私たちが訪問していない大半の時間を、どのようにご家族と過ごしているのか?
利用者様はもちろん、ご家族とも接している中でどのようなケアが最適なのかを読み解く力も必要です。
でも、これは訪問看護を経験していくと、自然と身につくスキルかもしれません。
あらゆる情報をキャッチして、臨機応変に対応するんですね?
基本的に、思い通りに行かないのが訪問看護なんです。
道具も器具も豊富にある病院と違い、家にあるものを使って工夫しなければ行けない場面が多いんです。
例えば、何か足りない物があったら、ご自宅にある物で1から作ったりしなければいけないんです。
スタッフの中には、ベットの転落防止柵のカバーや、お薬カレンダーを自作で作った看護師がいます。
ですから失敗を恐れず、チャレンジする姿勢は必要です。
「道具がないからできない」では通用しないので、最適なケアをするために工夫する。
自分が良かれと思ったケアが思うように効果が出なかったり、スムーズにケアができなかった時でも、自分で考えて次につなげられる人は向いていると思います。
思い通りにならなくても、その状況を楽しめるくらいの人ですかね?
出来ないことがあっても、それをポジティブにとらえられる人。
失敗をひきずらない人。
次に繋げられる人。
在宅の場合は誰が行ったかわかるから、責任の所在は明確になります。
でも、「それで改善に繋がる。」と前向きに考えられる人が良いと思います。
失敗と言っても多くは、ケアマネージャーの方や先生とのコミュニケーションでのミスと言った感じです。
なので、チャレンジする、とりあえずやってみる。
考えて試行錯誤する。
というスタンスで取り組んでもらっています。
訪問看護師の方々は、1人で行く訪問にプレッシャーを感じたりしませんか?
病院ではある程度、「術後の患者さんならこれをやる」と言う様なルーティーンが決まっています。
もちろん、思い通りにならない患者さんもいるわけですが、一度その状況を経験すると、次に同じ状況が来ると動けるようになるものです。
在宅はイレギュラーな対応が多く、同じ環境、同じ状況があるわけではありません。
病院のように流れが決まっているわけではないので、利用者様に合わせて、自分で考えて柔軟に行動することが多いです。
そんな中で、「楽しく、やりがいをもって仕事をしてもらいたい」という事は、いつも言っています。
プレッシャーのある状況では、なかなか楽しく仕事ができないので、1日に1回、必ず相談する時間を設けて、わからないことを絶対に放置しない様にチームで取り組んでいます。
最初はわからないことや不安な事が多いので、入職してからの同行訪問は何回でも行きます。
実際に訪問先でのケアに不安があれば、不安がなくなるまで何回でも同行します。
訪問看護師として、利用者様が住み慣れた地域でその人らしく、利用者様はもちろん、ご家族が思う生活を維持するために日々頑張ってくれる方のご応募をお待ちしています。